〜(12)の続き〜
モラハラ彼氏と交際して約1年半。
笑顔でいるよりも精神的な病になり、不安でいる時間が多かった交際期間。
彼にどんなに酷いことを言われたってされたって、1ヶ月以上の無視をされたって、嫌いにならずに一途に彼だけを信じて好きでいた彼女の私。
そんな長い間、モラハラ彼氏に支配され依存状態に陥っていた私にも、ようやく終止符を打つ時がやってこようとしていました。
突撃!アポなし訪問
『話しに来た・・・!』

胃腸炎の中、勢いよく起き上がり、お腹を押さえながら駅を歩き新幹線に乗り、電車を乗り継ぎ、歩いて彼の家の前に着いたのが23時頃だったと思います。
『・・・ふぅぅぅ・・・・・』
と、息を深く吐く。
(居なかったらどうしよう・・・)
とか、
(まさか誰か女と居たら?!)
とか、最悪な考えが一瞬よぎる。
一か八か・・・彼本人が自宅に居るか不在かも分からずの賭けで、彼の部屋のインターフォンをそっと押し鳴らす・・・
・・・・・
ドアが開く・・・
居た。
『埒(らち)明かないから話しに来た!!!!』
ドキドキしながら発した私の一言。
彼は一瞬、動揺しすごく驚いていた表情をしていました。が、私が突然来たことに対し『予想はしていた。笑』と、あざ笑うように上から目線で口角を片方だけ上げ、ニヤりとする彼。
なんなら、
『俺が他の女の人といたらどうしよとか考えた?笑』とも言っていました。
12月某日の電話で、
自分のワガママな主張で激怒し、恋人を無視し続けているという幼稚な行為に対しての恥ずかしさは1ミリも無く、己の言動を一切省みない為、一言も謝れないクズ男。
部屋の中に入った私は荷物を下ろし、彼と早速話をします。
(さすがに部屋に入れてくれただけ良かった)
しかし結局、話し合いではない。
すべては私が悪いと決めつけられ、私の気持ちや考えは一切聞き入れず抑えられ・・・話は終わるのだ。
交際中の1年半の間、ずっとこのカタチでした。
モラハラ彼氏の頭と心の中には【相手との違いを理解し、歩み寄りながら成長していく】という言葉は一切無いのです。
己が一番。俺の考えに従え、逆らうな、『俺が嫌なことはするな!』ですから。
⦅喧嘩というものは⦆
双方が自分の発言や行動を改めて考え直し、省みて、言い過ぎてしまった部分や言葉のチョイス(言い方)など・・・もし自分が相手を不快にしてしまったことに気付けた時には、ちゃんと謝ることが大切だと私は思っています。
考え方の違いを理解し、お互いがそうでなければ歩み寄ることは難しいでしょう。
一方だけでは成立しない。うまくいかない。
どちらかが喧嘩や問題発生時のたびに〝我慢〟をし続ける関係になってしまいます。
何度も言いますが、モラハラ彼氏と交際している女性はきっと今も苦しいはず。(結婚されている方は尚)
専門的な場所・プロに相談し、自己肯定感を戻し、健全な生活を第一に自分を大切に守って欲しいと願います。
遠方からの彼女を完全なる放置
一人で遊びに行っちゃう男

私が到着した翌日は土曜日で、お互い仕事が休みの日。
突然来たとは言え、彼はバスケをしに平気で私を置いて一人で遊びに行ってしまいました。
以前話したように、彼の引越し当初はまだ友達もいない寂しさからか、散々私に電話してきては、初めて行くバスケチームのことを〝こんなチームだった〟など毎日電話で話してきていたにも関わらず、バスケ仲間ができると私のことをウザったくしていましたよね。
そしてそんなことすら自覚の無い彼は今、実際にどんなチームや雰囲気かも見せてくれず・私もバスケをしている人間なのだから見学も苦ではないのを知っているのに、彼はあえて私を連れて行ってはくれなかった。
あぁぁ、現地の人たちに紹介したくなかったんだなと率直に感じました。もしくは気になる女性でもいるのかな、、とよぎったり。
付き合いたての頃は、自慢したいように色んなバスケチームの場に彼自ら私を連れて行ってくれていたのに。
本当・・・自分軸で彼女が悲しむことばかり平気でする男。
さて・・・
私は放置されてしまったので、初詣として神社に一人で行くことにしました。
一人行動は慣れているのですが、さすがに少し寂しかった・・・周りは家族や恋人などで参拝していましたから。
夕方、私は彼の家に帰宅しましたが彼はまだバスケから帰ってきていない、、、しばらくして外が暗くなった頃、帰ってきました。が、彼は私に〝今日どうしてたか〟〝何して過ごしていたか〟すら聞いてくれなかったのです。
興味ねーんだ。と実感。
なんという扱いなんや。
【口論からの・・・お別れ。】
〜雪が舞う中、二人は別れる〜

金曜日の夜のアポなし訪問〜土曜日の夜も泊まり、日曜日の夕方の便で私は帰る為、新幹線のチケットをネットで予約購入しておきました。
クリスマスに年末年始と1ヶ月近く音信不通を続ける彼に、わざわざ新幹線に乗って会いに来たものの結局話し合いではなく、またしても私の気持ちや意見は抑えられ終話している為、今回ばかりは私の腹の中では〝納得のいかない〟部分が強くあったのでしょう。
というよりも、付き合ってから1年半もの間、ずっと彼の自分勝手でワガママな考えを私は飲んでここまで付き合い続けてきました。
今回も喧嘩の根本的な解決をしていないまま・・・帰る日を迎えてしまった私。
二人で部屋を出て、最寄り駅まで歩いて送ってもらっている間、私は心の中でずっと考えていた・・・
(なんの解決もしてない!ただ私がモヤモヤ我慢させられているだけ。。。喧嘩のたびに無視・音信不通をされるのは遠距離ではもう無理!しんどい!!!!!またすぐに同じことの繰り返しになる!それはイヤ!!!もう少し向き合ってもらわないと、この先無理過ぎるッッ!!!!)
駅まで向かっている道の途中、私は自分の気持ちを改めて彼に伝えてみた・・・!しかし意見したことに彼は納得がいかず腹を立て出し、その場で大ゲンカが始まってしまったのです。
お互い〝話し合い〟ができず〝言い合い〟の平行線状態・・・
1月の底冷えするほどの寒い道中、二人の口論は尽きず・・・ついには雪まで降ってきてしまい、凍えながらも道端でしばらく言い合いは止まらなかった・・・
どうしても、モラハラ彼氏と・私の考えや気持ち・・・というか彼の言い分は自分勝手なものなので、決して交わることはなく私が我慢してきたから続いていた交際も、今回ばかりは私は自分の気持ちを抑えることなく伝え続けてみたのです・・・
(無視・音信不通はやめてくれ。遠距離なんだから。不安にさせないでくれ、それだけで私は、離れてて寂しいけど耐えられるからと。)
しかしそれすら〝無理だ〟というのだ、彼は。
そして彼から一言。
『・・もう結論出てるじゃん。お互いの意見が平行線なら、もう無理じゃね?』
私もそれには納得してしまい、
『・・そうだね・・・。』
どんなことがあっても彼と別れたくないはずの私なのに、この時ばかりは本心から〝交際の継続は無理だな〟と感じ、素直に同意していました。
その瞬間〝今、コレで別れるのか・・・〟と頭の中で処理はできていましたが、抵抗する自分よりも〝もう無理だな〟という方が勝(まさ)っていたので、彼に依存していた割には最後、駄々をこねたり別れたくない!と泣きわめくことも一切なく1年半続いた二人の関係に、ようやく終止符を打ったのでした・・・。
かなり遅い判断になってしまいましたが、我ながらよく腹を決めたと思います。
本来、健全な自分で過ごす為にはもっと早く別れる判断をすべきでした。
大好きな彼氏からモラハラを受け、心身ともに悪影響を受ける恋愛に幸せな未来は何もありません。結婚したとしても更なる地獄が待っているでしょう。
人生の時間は有限です。
依存や支配から解けた時、彼に尽くした期間をいかに〝無駄な労力と時間を費やしてしまった〟という後悔と、相手に〝酷い扱いをされていた〟ことに別れた後に気付き、怒りを覚えることも決して少なくありません。
そして、周りの友人たちにもたくさん心配を掛けてしまったという申し訳なさ。
別れて心身が正常で元気な自分に戻った時、彼のことがあれだけ好きだったのに、どうでもよい存在へと変わります。
話は戻り・・・
別れる方向に話がまとまった時、
『お互い40とかになっても独身だったらさ、また一緒になろうよ』
彼は、続けてこんなことを言い出したのですが・・・
え?キープ??笑
とりあえず、ネット予約していた新幹線の指定席は案の定、大ゲンカしていたせいで時間はアウト、ボツに。混み合った自由席で帰ることとなりました。
別れた瞬間からですが、
彼の中で〝私への反発心〟が消えたのか、フラットな態度にいきなり切り替わりました。
私に笑顔を見せ、なんだか軽やかで嬉しそうな感じ。
よほど彼女として私の存在が重たかったのか、新天地のバスケでの女性との出会いもあったからか?彼の本心はすでに、別れて早く解放されたかったのかなと思ってしまうほどでした。
複雑な思いでしたが、もういいのです。
道端で別れた直後はまださすがに【別れたこと】を受け入れられていないけれど、自分自身でちゃんと〝もう無理〟と判断したのだから、後戻りはしないし、復縁してもその先に幸せな未来は待っていない。と自分の心に強く思うのでした。
彼は最後、改札まで見送ってくれました。
笑顔で・・・〝またね!〟と手を振り合って・・・さようなら。
(あぁぁ・・・もう、恋人同士じゃないんだ・・・特別じゃないんだ・・・連絡取ったり会ったりできないんだ・・・)
と内心はすんごく悲しかった。。。でもその気持ちは押し殺し、、、私は引きつった笑顔で彼とサヨナラをし、改札を通過し奥へと進んで行きました・・・・・・。
モラハラ男との長かった〝地獄のような〟1年半の交際がやっと、ココで終わったのでした。
【別れたという現実が心を襲う】
心を潰されそうな苦しい不安に襲われ・・・涙が止まらない

雪の降る中、別れの大ゲンカで指定席をダメにしてしまった為、自由席で帰ることになってしまった私。
自由席に座れたものの少し混雑していた為、ゴチャゴチャと落ち着かない景色にドッと疲れが押し寄せてきた。
私は別れたという事実を頭と心で処理することがかなり辛く、精神的にはほぼ崩壊状態。
目を開けていることすらしんどく、この現実から逃げたくて、目を瞑る・・・しかし寝付くこともできず、、、とにかく〝ココ〟にいるのが辛いという、居心地の悪い新幹線での時間を2時間弱耐えるのでした。
現実と夢と・・・眠るにも眠り切れず、なんとも苦しくも不快な感覚だったのを今でもよく覚えています。
目を開けると〝別れたという現実〟を受け止めなきゃいけなくて・・・それが辛くて辛くて、心をグッと潰されるような苦しさと恐怖に襲われていました。
そしてようやく駅に到着・・・!
【友情】心のヒーロー
手を広げ迎えに来てくれた仲間たち

ようやく駅に着き、
新幹線を降り、歩き出した直後、私は大量の涙が溢れ出てきてしまい止まらない。。。
私は大きな荷物を持ち、改札に向かいながら一人号泣している。
もう、人の目なんて気にしてられないほどの大号泣だ。
(声は押し殺しました)
エスカレーターで上に上がり、大都会の広い改札口。
たくさんの人混みの中、改札へ向かい泣きながら歩いているとそこには!改札を出たすぐの所で会社の仲良き友人たちが5人、待っていてくれた・・・!!!!!
私は改札を通過し、手を広げてくれている一人の女性に抱きついた・・・
『おかえり、よく頑張ったね』
『うぅぅぅぅぅ・・・』
私はさらに大号泣・・・・・・
その〝温かくて優しい一言〟に、私はわんわん泣いて止まらない・・・
現地で彼と離れてすぐ、私のことを心配してくれていた会社の良き友人にLINEメッセージで別れたことを連絡していたのですが、たまたま近くの駅で会社の仲良き数人で飲んでいたそうで、、、飲みを切り上げそこからわざわざ皆で電車に乗って、改札まで駆けつけて来てくれたのでした。なんちゅー温かい想い・・・泣
その後、駅構内のカフェに連れていってくれ、ひたすら私の話を聞いてくれた仲間たち。
一人の女性が、
交際中だった今までずっと、私に気をつかって言わなかったであろう言葉、
『そんなクソ男別れて正解だ!!!!』
と言ってくれたのです。
・・・ありがとう。
新幹線を降りてあのまま一人で泣いて過ごす時間よりも、仲間と会って、多少楽になれた時間を過ごすことができたので本当に感謝でした。
ちなみにモラハラ彼氏と別れてすぐ、
彼本人から『ありがとう』と、想いの詰まった感謝のLINEメッセージがテンション高めに送られてきました。
交際中は、ウザいような態度を取られていましたが、別れてから私に対しての態度が一瞬で切り替わっていました。
一応、付き合っている時は私にたくさん感謝していたみたいです。
じゃー彼氏でいた間に優しくしろよ。って感じなんですが、まぁ終わったことなのでこれ以上は何も思いませんが。
〜以上で、モラハラ彼氏との苦しい恋愛話は終わります〜
ネガティブ表現が多く決して明るいストーリーではなかったですが、ここまでお読みいただきありがとうございました!
〝明日から、解放された私の、健全で元気な新しい朝がやって来る・・・!〟
別れたことにより、徐々に自分らしさを取り戻す、明るい私なのでした。
・・・しかし私に害は無くても、この先の人生にちょいちょい彼は登場してきます。
別れた後の【後日談・数年後談】も読んでね
最後の最後に、彼の本当のクズっぷりが分かる?!かも。
お楽しみに。
