〜（１１）の続き〜
１２月のある夜、遠距離恋愛中の彼氏との電話で喧嘩をしてしまった彼女の私。
（一方的にキレているのは彼ですが）
モラハラ気質全開の彼は決まって【無視・音信不通】の態度になるわけですが、今回は初めて〝遠距離中〟の無視・音信不通なので、私の不安はさらに強まってしまいます。
〝遠距離恋愛中の無視・音信不通〟というものは、
測り切れないほどの不安と恐怖でした。周りに私の友人がいるわけでもなく情報も何も無い。女好きの彼がどこで何をしているかなんて分からず・・・離れた距離からでは本当にどうしようもできない為、ネガティブな妄想をしてしまいがちになります。
そして何より、間もなくクリスマス＆年末年始。
帰省してくる彼氏とは、会うことができるのでしょうか・・・
どんなに喧嘩をしたって、怒鳴られ酷いことを言われたって・されたって、彼に依存気味の私は本当はどうしても会いたいのです。
しかしこの彼は絶対に向き合ってはくれないので、絶望的な年末年始になりそうな予感・・・
それでは続きをどうぞっ！
クリスマス・年越しも音信不通のまま
指輪・・・年末年始も・・・
結論から申し上げます。
お題の通り、喧嘩の電話以来、彼は私に無視・音信不通を続けている為、クリスマスはもちろん年越し、年始まで一切連絡はありませんでした。
こちらに帰省し戻ってきているのにも関わらず。
私から連絡したところで無視が継続するのは分かりきっていること。余計虚しくなるのでしません・・・本当はしたいけど・・・泣
なんとまぁ・・・哀れで可哀想な私。
こんなモラハラ男と付き合ってしまったお陰で、
本来ならば、幸せでいられるはずの時間をたくさん無駄にしたのだ。
人は皆、
一年の締めくくりくらいは笑顔で、幸せな気持ちで過ごしたいはずなのに。
あ、そうそう。
もちろん、指輪の約束も流れましたよ。
あれだけ嬉しかった、彼からの指輪のクリスマスプレゼントの約束も、何も言われることなくあっけらかんと無くなりました。というより、無かったことになったのかな・・・？
結局、何も愛のカタチを表現してくれることはありませんでした。
もう耐えられない！！！
ぐるぐる巡る思考が、強力な原動力に！
年が明け、仕事の年末年始のお休みが明けた頃、新年早々私は胃腸炎になっていたのです。
そして、未だ彼からの連絡は無視・音信不通のままです。
胃腸炎になり数日が過ぎていましたがまだ不調の為、自分の部屋のベッドで一日中寝ていたのですが、どうにもこうにも私の思考は、連絡を返さずに無視を続けている彼のことで頭がいっぱいだったのです。
それはそうです。
１２月の半ばあたり〜１月半ばに入る現在まで、喧嘩をしたまま何も進展していない。解決しようと彼は話し合いすらしないことに私はモヤモヤが止まらなかった。
本来私の性格上、問題が起きたらお互い自分の言動を見つめ直し、話し合い、とっととこの不快な気持ちをお互いクリアにして和解したいのです！！！嫌な気持ちのままいる時間がマジで無駄！
いつまで経っても無視し続ける彼の態度、幼稚な無視に付き合ってからの１年半何度も我慢してきたけれど、もう無理！！！！と、ぐるぐる巡る思考が私の背中を押し、強力な原動力に変わりました。
気が付いたらベッドから勢いよく起き出し、
『よし、〇〇へ行こう！！！！』
と、彼の住む遠い地へ今から行くことにしたのです。笑
（何時だったかは定かではありませんが、もう夕方の薄暗い時間帯でした）
早速、荷物をカバンに詰め、さっさと着替え・・・バタン！と玄関のドアを閉め、気が付いたら駅で新幹線の切符を手に入れ、彼の住む町へ向かっていました。
※ちなみに部屋で荷物を詰め、着替えている時のことは鮮明に覚えていません。それくらい無我夢中の行動力だったようです。笑
なんの躊躇もなく、潔い勇者のような姿勢で進む私。
でも、忘れちゃいけません。
私は胃腸炎。
彼の家へ向かう度胸と勢いはあっても、胃腸炎のお腹の痛みに耐えながら、腹部を手で押さえながら必死に歩いて向かっていたのです。
アポなし突撃！！！
彼は〝一人で〟家に居るのでしょうか・・・？
彼の最寄駅に着いた頃には、もうスッカリ人気の無いほどの暗い時間になっていました。
私はこの異国の地に一度しか行ったことがないのですが、新幹線から電車を乗り継ぎ、駅から結構歩き・・・彼の家まで辿り着くことができてしまったのです。（我ならが驚き）
そしてついに彼の部屋の玄関前に着いた・・・
『・・・ふぅぅぅ・・・・・』
と息を深く吐いてから、一か八か・・・彼本人が自宅に居るか不在かも分からずの賭けで、彼の部屋のインターフォンをそっと鳴らす・・・
果たして彼は、一人で家に居るのでしょうか？！
そして胃腸炎の中、遠方まで勢いで来てしまった私は、無事彼に会い、和解することはできるのでしょうか？！
｟次回、最終章｠
お別れ
