〜(10)の続き〜
突然の遠距離恋愛になってから、初めて彼氏の元へ会いに行った私。
喧嘩もなく終始楽しく二人の時間を過ごすことができ、さらには指輪のプレゼントまで約束してもらい、私は幸せのピークにいるような気持ちで再び彼の元を離れ、帰宅します。
・・・しかし、その幸せな時間は長くは続かず。
彼は新天地でのバスケ仲間ができ始めると、あれだけ私を頼り毎日電話をしてくれていた連絡頻度は極端に減り、むしろ〝ウザい彼女〟的な扱いの態度に変わってしまいました。
そう、彼にとって私は〝都合のイイ女〟なわけです。
最近落ち着いていたうつ症状(不眠・食欲不振・意欲減退・自己肯定感の低下など)は、また悪化し始めるのでした。
この不安だらけの遠距離恋愛・・・
私の精神はいつまで持つのでしょうか。
最終章目前!!!
それでは続きをどうぞっ!
指輪のウィンドウショッピング
ちょっとだけ強気でいられた瞬間

彼との再会を経て日常生活を過ごしている中、街やテレビはもう、クリスマスの雰囲気で溢れていました。
私は外出時のついでにジュエリーショップを見つけると迷わず入っていき、彼と約束したクリスマスプレゼントの指輪をどれがいいか探し歩いていたのです。
正直、一人で店に入って指輪を眺めていてもカップル客とは違い、店員さんは一歩引いた感じであまり接客して来ず、逆に〝寂しい女〟的な感じで見られていた感覚でした。
きっとそれは私が一人で勝手に感じていた、恥ずかしさと惨めさからそう感じとってしまっただけなのかもしれませんが・・・やはり彼氏が隣にいて二人で指輪を見ていないと、リアリティーも無ければ孤独感も感じてしまいます。
『ご自身へのプレゼントですか?』
なんて、決してジュエリーショップでは〝一人の女性には〟声を掛けては来ないでしょうから。
本当は、声を掛けてもらえたら、『遠距離恋愛中で・・・』と言うことができ、この〝一人で指輪を探しにくる恥ずかしさと寂しさ〟を軽減できたのに・・・と、どのショップに行っても心の中でちょっと思っていたのでした。
寂しさはあったけれど、〝指輪を約束してもらえた〟という事実で普段よりも少しだけ、折れずに強気でいられたのでした。
年末年始の帰省時に会いたいと思うことは、そんなに悪ですか?
私の存在意義って

眠る前にベッドの中で『年末年始の帰省』について、彼と電話で話していた12月のある夜のこと。
彼は実家を出てからまだ2ヶ月程しか経っていないのですが、年末年始に帰省してくるとのことで、その間に実家で過ごしたり地元のバスケ仲間や辞めたバイト先の仲間とも会いたいと話していました。
私が彼に最後に会いに行った日から、年末年始を迎える頃には1ヶ月半程空きます。
彼はもう現地でのバスケ仲間もできて楽しんでいるし、私と会えなくても寂しさなんて無いんだろうなとは暗黙の了解で感じていました。
しかし私個人的には彼女として遠距離中に会えない寂しさもありましたし、恋人同士って帰省したら今回は1ヶ月半も空くし、お互い会う予定を立てるんじゃないの?と感覚的に思っていました。
彼が実家や仲間たちと過ごす以外の、別の日や合間のどこかで少しでも一緒に過ごせたら良いなという気持ちを伝えてみたのです。
特に私は、年越しの瞬間に一緒に過ごしたかった。(去年の年越しはバスケ仲間と大勢で過ごした中、彼はバイトで不在だった為)
『カウントダウン、年越しの瞬間は一緒に過ごしたいな。』
彼の母親との時間・友人たち(仲間)との時間を考慮し、自分の願望を伝えたつもりでした。
しかし彼は私のこの一言で・・・ブチギレ出したのです。
『俺は何年も今までバイトで母親と過ごせて来なかったんだ。この年越しくらいは母親と過ごすんだよ。なんであなたに(彼女の私のこと)年越しを過ごしたいなんて決められなきゃいけないんだ!他にもバスケ仲間にもバイト仲間にも俺は久々に会いたいんだよ。あなたのそんな自分勝手なワガママは許さない、ふざけるな!!!』
と、激しく強い口調で私を責め続け、最後にはお前が悪い!と強調。
怒鳴りつけ、相手を塞ぎ込もうとさせる、ものすごい圧。
私はただ・・・帰省の時にどこか少しの時間でも、彼と一緒に過ごしたかっただけなのに・・・
普段人前であまり泣かない私でも、さすがに涙が出てしまい、そのまま泣きながら彼に寂しい気持ちを訴えたけれど、一切私のこの気持ちを考えようとはしてくれませんでした。
私は、『帰省中の全ての時間を私に取ってくれ!会いたい!!』とクレイジーに言っているわけではない。
限られた帰省の時間ということも理解している中、ただ、特別な瞬間を私は一緒に過ごしたいとリクエストしただけ。
※後日この話を私の友人に話すと・・・
彼に対しての文句を私に吐いてくれました。
『知らねぇーよ!!お前が今まで自分で年越しにバイト入れてただけじゃねーか!親と過ごす選択もできたのに、自分で長年バイトを入れてただけだろう、こっちのせいにするな!知ったこっちゃねーよ!!!怒』
と口悪く、私の辛い気持ちの味方をしてくれたのです。
その言葉に少しフッと気が紛れました・・・。
確かに彼の性格上、〝母親と過ごしたい〟と言いつつ結局、深夜友人と遊びに行くんだろうなとも容易に想像できてしまうのもひとつあり。
・・・本当、私の扱い・存在ってなんなんだろうか。
【最低】彼女の優先順位
一人の人としての扱い方ではない

遠距離恋愛中の初めての喧嘩・・・
暗い部屋の中、泣きながら終話し電話を切った後、ベッドの中でものすごい号泣をしたのを覚えています。泣き崩れました。
ものすごく悲しかった、、ただでさえ遠距離で彼の態度も冷徹で常に寂しい中、こんな残酷な電話に胸が苦しくて苦しくて、しんど過ぎて耐えられなかった・・・。もう私は、精神的に限界が来ていたのかもしれません。
彼は、1ミリも寄り添ってはくれなかった。
モラハラは、相手の精神を破壊するような口調と態度、圧で支配し、身も心もボロボロにされる程に危険だと改めて痛感します。
彼女との対話で、すぐ怒鳴る必要なんてなく、言葉のチョイスや口調で穏やかに相手に伝えればいいだけのこと。
それができないのが彼であり、モラルハラスメントをする人間です。このまま付き合い続けることは、明らかに心身への悪影響。
心が健全ではないということは、身も病んできますからね。
彼は私の人格をいつも否定し、人として見下しているようでした。
そして優先順位がとにかく下の下。
こちらの気持ちを伝えてもすぐにキレてしまい、扱いが酷く、人権無視・・・されていたのかな。
今、冷静に考えればそういうことでした。
マジで一人で悩まないで!

当時の私に言いたいことは、
『一刻も早く彼と別れ関わらないこと!!!』
現在の私は〝どうしてもっと早く別れなかったのか。時間と心身を削ったことが本当に無駄だった〟と痛感しています。
無視されたり理不尽にキレられたりした時点で、もっと早く判断し別れるべきだったと。
彼も別れない私に対して調子に乗っていたと思います。
スパッと切ることによって、向こうは焦るでしょうし、こちらもスカッとしていたでしょう。
世の悩める女性もしくは男子に、本当この思いを伝えたく本記事を書いています。
そして、一人では決して悩まないでほしい。
冷静に話せる相手、友人、時には専門家などに必ず助けを求めましょう。
再び始まった無視・音信不通
寂しさMAXの12月

彼と電話で喧嘩をしてから精神的に崩壊しつつありましたが、仕事は行かなければいけない・・・。
でも会社に行けば、仲の良い人たちが話を聞いてくれたり、気を紛らわすこともできたので出勤している方が多少楽でした。
でも心の根は気力を失くし、やっと立っている状態だったと思います。
もう12月。
寒い中一人で歩く仕事帰りの道には、手を繋ぐカップルが目の前を歩いている・・・
(いいなぁ・・・。キミたち、一緒に居られることは、当たり前じゃないんだよ・・・。寂しいなぁ。)
って、心の中で思ってしまってましたね。苦笑
心が健全な時は、そんな他人のカップルなんて気にしないのですが。
当時は指輪を約束し、少しでも彼女として自信がついていた私はどこ行った?!って感じで急降下。
なんちゅー、年の終わりになりそうなのだ。
年末年始くらいは、誰もが笑って幸せな気持ちで過ごしたいのに。
あの電話の喧嘩以来、彼は無視・音信不通を続けています。
もう何度目?てくらい、今回もまた心のシャッターを閉じてしまったのです。
果たして、楽しみにしていたクリスマスプレゼントの指輪はどうなるのか?
帰省してくる彼と、年末年始に会ることはできるのでしょうか・・・
⦅間もなく最終章⦆
次回、
クリスマス・年末年始のこと
もう耐えられない!
アポ無し突入!!!
