これからお話しすることは、恥ずかしながらすべて私が体験した恋愛の実話です。
バスケ青年である彼と出会い付き合うことにより、私はみるみる心身ともに衰弱していきました。
自己肯定感も極端に下がり、不眠、食欲不振、不安にかられた日々を過ごし、〝本来の自分〟を見失ってしまった・・・
それは想像以上に苦しい苦しい恋愛でした。ちなみに交際期間は約1年半。
別れてから数年経ちますが、今残るのは〝感謝〟なんかではなく〝どうしてもっと早く別れなかったんだろう〟という自分の有限な時間がもったいなかったことや、自分の心身をもっと大切にすれば良かったという後悔だけです。
さて、男女が付き合うことによって、そこまで人体に悪影響を及ぼした恋愛とはいったいどこまでのクソ男だったのでしょうか。
ストーリー調でお話します。
どうぞご覧ください。
運命の出会い
ある夏の夜

私が20代後半の頃の話。
都内のオフィス勤務で大手企業の新規事業リーダーとして、日々緊張感ある仕事に励んでいました。
プライベートでは、子供の頃からバスケットボールを20年近く続けていた私は、大人の集ういくつかのバスケチームに参加していて、アクティブな休日を過ごし充実していました。
そんな日常でのある夜、運命の出会いがあるのです。
仕事を終えた私は会社の仲の良い女子たちと大衆居酒屋へ行き、ものすごく盛り上がり楽しい時間を過ごしたのですが、
同日夜、バスケチームの管理人さんから懇親会の声が掛かっていたので、当日の状況や気分で参加することにした私は程よく酔っ払った状態で、そのまま自宅方向とは別の電車に乗り、飲み会をやっている居酒屋へ向かったのでした。
既に飲み会は開始して1時間以上が経っていたので、大人数のバスケメンバーがいる各テーブルはそれぞれ盛り上がっていました。
全員と知り合いなわけではないのですが、誰かに招かれそのまま座れるテーブル席に加わると、私も一軒目で飲んできているのでテンションが高く、すぐにそのテーブルでの盛り上げ役となり皆を沸かせていました。
そのテーブル内で私のテンションに爆笑していた一人が後に恋人となる【身長186センチ、バスケ青年】で、彼は偶然、私の隣に座っていたのです。
これが、初めましての夜でした。
即惚れした青年T氏

ここで彼の紹介です。
・歳は私の3つ下くらい(正確にはもう忘れました)
・当時25歳、この夏で26歳になる時期でした
・大学院生で、菌を研究する生粋の理論的な研究者タイプ
・居酒屋で深夜までバイト
・お酒は弱く、すぐに頭痛がするので好きではない
・顔は濃いめでイケメン、面白くムードメーカー
・社会人バスケチームにも登録しよくガチ試合に出ていた
・他人のネガティブな噂好き(ゴシップ好き)
・神経質
そんな彼のことを以下〝T氏〟と表現します。
さて、話は出会った居酒屋に戻ります。
そんな、テンションが高く場を盛り上げていた私に対し、隣に座っていたT氏が即惚れ状態となり、一晩のうちにどんどんハマっていってしまったようです。(後に本人から聞いたこと)
楽しい夜の時間はもう少し続きます。
その狭いテーブルで皆、肩が付くくらい詰め詰めで座っていた時、突然T氏がスマホを高く上げ、私ともう一人(私と同い年の女子)とで3ショットを撮ろうとしてきたので、私は何も疑わず自然にポーズをし、しっかり写真に写り込んでしまったのです。
そしてこの楽しい飲み会は終了の時刻を迎え、店を後にして皆でゾロゾロと駅に向いました。
初対面でのT氏と距離が近くなっていた私は、なぜか改札と改札を挟んで話していて、『帰っちゃうの?』というようなことを私から言っていたのを少し覚えています。
T氏も帰りたくなさそうな、迷っている感じに見えたのですが、その時点で他のメンバーたちと〝次に行く〟とも決まっていたわけでもなく曖昧な状態だったため、
T氏は改札の向こうで中途半端な感じでいたままでしたが、電車の時間もあり、間もなくホームへ向かいそうな雰囲気。
一方では終電がなくなってしまったメンバーが固まっていたので、私もそちらに混じり、T氏はそのまま帰って行きました。
結局残った人たち(アラサー、アラフォー)で朝までカラオケへ。
日頃連まない人たちとのとても楽しい時間を過ごせました。
計算された恋愛の発展
ナゼここにいる?

飲み会から1週間〜10日ほど経った頃でしょうか。
バスケの募集ツールに参加表明をし、私はある休日に一人でバスケに参加しました。
バスケを楽しみ終えた私は着替えて帰ろうと施設の玄関に向かうと、そこにはT氏が立っていました。
目が合い、
『お!あれっ?!お疲れー!!!』
と、内心ビックリしていたが、私はとりあえずフランクに挨拶をしたのです。
この間の飲み会で一度話しただけだったので、少し恥ずかしさはありました。
すると向こうも、
『あ、お疲れっす』
と、少しはにかんだ表情で返答。
そしてこの間の飲み会の話になり、すぐにT氏からこう切り出されるのです。
『この前撮った写真、アレ、どうします?』
私は一瞬、(へ?)となったのですが、居酒屋で彼が突然撮った写真があったことを思い出し、欲しいことを伝えました。すると今度は、
『どうしますか?◯◯さん経由で送ってもらいますか・・・?』
(◯◯さん:もう一人一緒に写っていた私と同い年の女子)
なんだか回りくどい言い方&提案で面倒だったので、
『じゃあ、直接もらおうかな!(私たち連絡先)交換する?』
と私が言うと、
『いいんすか?じゃあ・・・』
とT氏は言って、その場で連絡先を交換し、飲み会の写真を後に送ってもらったのです。
しかし、コレらは全て彼の計算だったんだなと後々引いています。
・T氏はその日バスケ参加していないのにナゼ施設に来ていたのか?
・バスケ参加表明ツールで私が来るのをチェックして来た疑惑
・そもそも飲み会の時点で、一緒に写真を撮ってしまえば連絡先交換に繋がると計算していた?
・回りくどく写真の送り手段を言ってきたが、私から『連絡先交換しよう』と言わせる魂胆見え見えだった
計算男子、怖えっす・・・
ココから長い地獄の始まり・・・
日常的なLINEで急接近

T氏と連絡を取り合うようになって、付き合うまではそう長くはなかったのです。
初めはふざけたLINEで盛り上がり、それからどんどんお互いに惹かれ合っていきました。
電話したり、バスケで会ったり、バスケ後の食事会で同じテーブル席に座ってきたり、二人で会ったりと・・・彼からの積極的な面がかなりあったのです。
そして初めて会った日の飲み会後のカラオケも、終電を逃した人たちで行ったことを誰かから聞いたらしく、
『その話聞いた時、クソー!俺も行きたかったぁぁあ!!って思ったもん笑』
など、本音を聞いたりもし、彼も気持ちをストレートに表現してくれていたのです。
T氏との連絡が日常化してきた頃、〝両思い〟〝付き合うかもしれない〟というお互い幸せな感覚で連絡を取り合うことがしばらくの間、続いていました。
しかし、ある日突然に彼の雲行きが怪しくなったのです。
人間性をしっかり判断すべきだった

連絡を取り合うようになり、しばらくして、ある日のこと。
T氏の様子が明らかにおかしい・・・
どうやら私の元カレから、私のアレコレを告げ口されたようです・・・※
(※元カレは私とT氏をくっつけたくない為に、私の悪口をT氏に告げ口)
(※T氏は私のダークな噂を知り、面白がり権力を握りたくて聞く耳を持つ)
元カレもバスケ関係だが、直接は繋がりのない同士のはずであり、どこでどう連絡を取り合ったのか疑問はあったが、二人に対して少し気持ち悪いなという印象。
そしてT氏からものすっっっっっっっっっっっっっっっっごい文字数の長文LINEが3本くらい届いたのです・・・怖
メチャクチャ長かったですが、その文を読んだ瞬間、私の脈は一気に上がり、全然納得のいかない内容だった為、すぐに電話を掛けたのですが何度掛けても出てくれない、、、
それでも私は今すぐにちゃんと誤解を伝えたく、掛け続けているとようやく電話に出てくれたのですが・・・
長文LINEからも電話からも伺えたその時のT氏の態度は、まさに〝上から人を見下すような話し方〟
(付き合ってからも、口角をどちらかに上げ、ニヤつかせながら、よく他人のゴシップや噂話を私にしていました)
今回T氏のこの行動というのは、恐らく私にカマをかけてきたということでしょう。人を試すという行為。
私はそんなT氏の人間性や雰囲気を付き合う前に目の当たりにしたにも関わらず、
両思いで間もなく付き合えそうな状況が終わってしまうのではないかという〝失いたくない〟という恐れから、彼の思うままに焦り怯えてしまったんですよね・・・本当バカでした。
とりあえず長文LINEの内容でT氏が誤解している部分を弁解し、執拗に連絡してくる元カレをブロックすることでなんとかその問題はクリアしたのです。
私はその時からまんまとT氏のペースに巻き込まれ、気持ちを揺さぶられてしまい、主導権・権力を握られた感覚を覚えました。
そんな出来事・T氏の一面を垣間見れたにも関わらず、付き合う前の自分自身に『ちょっと待った!』のブレーキをちゃんと踏まずに、そのまま一緒になることを選び進んでしまった私でした。
ちなみに恐怖の長文LINEのポイントとしては・・・
・元カレから私の過去の色々な情報を聞き出していた
・こんな人なら付き合えないという脅しの内容
・理論的な言い回しで読み手の精神を追い詰めるような言い方
・通常の人がしない大量の文字数、長文で責め立てる文章
私は長文LINEという攻撃により、人から初めて精神的に追い詰められる出来事を経験してしまった日でした。
今思えばコレが彼の本性であり、これから地獄が始まるであろうヒントであり合図だったのですが・・・私はそんな彼にどんどん夢中になっていき、ドツボにハマっていくのです・・・。
今後この彼との恋愛は約1年半に渡り続いていきますが、
普通の人がドン引きするような、信じられないエピソードがまだまだ起こります。
どうぞ続きをお楽しみに!