これから、ある女性(仮名K子さん)が体験した、彼氏との金銭トラブルの話をします。
※これは〝ノンフィクション〟です。
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交際までの経緯

営業会社で同じチームメイトとして出会う
20代半ばで電話営業の会社に勤めていたK子さんは、厳しい業務にも耐えながら、日々成績を伸ばす努力をしていました。
そんな中、当時同じ部署で同じチームとなった上司と、気付けば恋仲になり、交際がスタートしたのです。
上司はK子さんより6コほど歳上で、営業成績もトップの憧れの存在でした。
初めは内緒にしていた関係ですが、すぐに部署内に広がり、イジられるほどオープンになっていました。
上司であり営業成績の良かった彼からプライベートでも、営業スキルを上げるための特訓をしてもらったり、仕事にも真面目に取り組む良好な関係の二人でした。
運命のあの日・・・3.11から歯車が狂う

大地震の影響から部署の営業が停止、仕事を辞めることに
3月11日。
いつも通り、午前の営業を終え、外の定食屋さんにチームメイトの先輩女性と二人でお昼ご飯を食べに行き、歩いて部署へ戻る帰り道、その日はやけに青空で晴れていたことを覚えているK子さん。
部署に戻り、一人で給湯室で歯磨きをしていると、突然大きな揺れが・・・!
それが3.11の東日本大震災でした。
それから、電話営業はすべて禁止に。
復旧の目処が立つまでは、仕事が無い状態になり自宅待機。
K子さんは時々、上司である彼氏の家に泊まり、一緒に過ごす時間が増えていました。
地震の影響によりライフラインの復旧も遅れていて、仕事のない日々が続き、K子さんはある考えに至ります。
『仕事を辞めよう』
仕事がなくなり生活が変わってしまった二人

彼の提案にまんまと従ってしまった・・・
電話営業の仕事を辞めることを上司である彼氏に伝え、それと同時に金欠だったK子さんは、夜の仕事をしたいことを告げたのです。
初めは、彼氏として反対していた様子だったのですが、
何を企んだのか・・・しばらくすると意見が変わったのです。
『キャバクラ、やってもいいけど、その代わり条件がある。
俺が仕事見つかるまで、少し助けてくれるならええで(京都弁)』
こんなことを言い出したのです。
とんでもない発言ですよね。
でも、当時のK子さんにはその時点ではクズ男と気付かず、この条件を飲んでしまうのです・・・。
彼女はキャバクラ、彼氏はスマホで就活
早速キャバクラ勤務生活が始まったK子さんと、家から出ずに就活をしていた彼氏。
時々、彼氏の家に行き、恋人として過ごす時間もちゃんととっていた二人ですが、やはりK子さんが働いてきたお金を1〜2割、生活費として躊躇なくもらう歳上ヒモ彼氏という、関係はしばらく継続していくのです。
しかし、誰がどう見ても聞いても、こんなカップルはうまくいくはずがないのですが・・・
そもそも、何のために交際を続けているのか、K子さんは早めに気付くべきでした。
彼女(ひと)の金で嗜好品を堂々と買う男
二人がコンビニに行った時のこと。
生活費を一部もらっているにも関わらず、お金の使い方の我慢などせずに、自分の嗜好品【たばこのワンカートン】を堂々と買っている彼氏の姿に、違和感とイラつきを感じたK子さん。
やはり〝おかしい〟んですよね。
人が稼いだお金で、そんな物を遠慮なく買われると、さすがに不快感を覚えたのです。
それでも別れないK子さんもよくないのですが、確実に、徐々に二人の間に亀裂が入り始めていた頃でしょう。
ついにK子さんの車のお金にまで手をつけた男

所持していた車を手放すときの話
K子さんが3年かけて、ローンを払い終えた愛車がありました。
最近は電車移動が増え、維持費がもったいないと判断し、愛車を売ることを考えたのです。
それに対して歳上ヒモ彼氏は、
『数社と比較して決めた方がいいから。俺に任せろ、うまくいったら半分くれ』
と、とんでもない発言をし、またしても承諾してしまったK子さん。
実際、3社の営業マンに来てもらい、彼が一緒に対応と交渉をしてくれ、一番高額査定だった会社で決めることができたのです。
しかし後日、約束通り、歳上ヒモ彼氏に半分渡すことになっていたので、ATMに二人で行ったときに少額を振り込もうとした瞬間、隣にピタッと監視のように見ていた歳上ヒモ彼氏に、
『違うやろ、◯◯万円やろ』
と、半分以上を振り込まされてしまいました。
その時点で、K子さんはヒモ彼氏に、逆らえない状態になっていたのです。
自分が馬鹿だと気付くのが遅かったK子さん

金銭トラブルが招く恐ろしい上下関係
歳上ヒモ彼氏のように、彼女から生活費をもらっていたにも関わらず、感謝よりも段々と態度が横柄になり、脅すシーンもあったほど、その人の本性があらわになっていくことがあります。
お金を渡している方ではなく、もらっている側の態度がデカくなり、恐喝のような状態になってしまうケースは、少なくありません。
そして、そのような状態の場合に限って、すぐに異常な状況だという判断ができず、言われるがままお金を渡してしまい後悔してしまう人も実際に多くいます。
元々は、同じ会社の上司との交際だったのですが、気が付けば最低な関係に落下していった二人の恋愛は、決して良好なゴールには向かわないものです・・・
そう、間もなくして二人は別れるのでした。
数ヶ月後の話・・・やっぱりクソ男だった!
歳上ヒモ彼氏と別れたK子さんですが、まだ続きがあります。
別れてから数ヶ月が経った頃、歳上ヒモ元彼氏から突然LINEメッセージが来たのです。
『元気にしてるか〜?
俺は今、会社起業のために新しい事業に向けて頑張ってる。
仕事が軌道に乗ったら楽させてやる。
お前は寂しがり屋だしな、俺がお前の体の関係になってやるから。』
K子さんは、即、ブロックしました。
借りた金返してから物事は言えよ!という思いと、馬鹿にされた怒りと共にコレで完全に終わりにしたのです。
【まとめ】
お金の貸し借りは、金銭トラブルに繋がる率が高い

お金の貸し借りの時点で、関係は壊れ始めていた
今回のことを踏まえてK子さんは、自分の行いに後悔と反省をし、今後このような失態がないようにと肝に銘じています。
縁を切り、お金は戻ってきてはいないけれど、結果的に歳上ヒモ元彼氏と、結婚や妊娠に至る前に、男の本性が分かり別れることができて、不幸中の幸いでした。
お金の貸し借りによって、恋人同士だけでなく友人同士でも、簡単に金銭トラブルへと発展し、関係が悪化してしまうことはザラにあります。
例えどんな理由があろうとも、お金の貸し借りは避けた人生を歩むことを、オススメします。
相手のためにも貸さないこと。
断る勇気を持ち、身を守りましょう。
お人好しになっても何も良いことはありませんよ。
以上
少しでも、あなたの心が救われるよう願っています。
読んでいただきありがとうございました☆
とらとらむーんでした🌙